MT4が使える国内FX業者
本ページでいう「国内FX業者」とは、日本の金融庁に登録された日本法人と契約できるFX業者を指します。MT4は海外FX業者でも利用できますが、その多くは海外法人との契約になります。海外法人は日本の金融庁の登録を受けていないため、日本の法令や投資家保護制度の対象外となることがあり、安全性や信頼性の判断が難しいところがあります。
一方、金融庁登録の国内FX業者は、日本の法令に基づいて運営されており、顧客資産の管理や情報開示などについて一定の基準が設けられているため、「安心してMT4を利用したい」という方におすすめです。
本ページでは、MT4に対応している代表的な国内FX業者4社を厳選し、スプレッドや取引手数料、約定力、ストップレベルなど、実際に利用するうえで重要となる項目を比較・解説していきます。それぞれの特徴や強みを分かりやすく整理しましたので、ご自身の取引スタイルに合ったFX業者選びの参考にしてください。
<比較する4社>
- FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)
- 楽天証券
- 外為ファイネスト
- アヴァトレード・ジャパン
FXTF(ゴールデンウェイ・ジャパン)
FXTFは、ゴールデンウェイ・ジャパン株式会社が運営する、金融庁登録の国内FX業者。2006年に設立され、2011年からMT4の提供を開始。シンガポールに本社を置くFXTF HOLDINGS Pte. Ltd.の100%子会社。2019年9月に業界最狭スプレッドへの挑戦を宣言し、2026年1月よりゼロスプレッドを導入。スキャルピング公認。
楽天証券
1999年に設立され、大手ネット証券では唯一MT4に対応。国内大手ネット証券として株式や投資信託、NISAなど幅広い金融サービスを提供しており、安定した基盤を持つ。また、楽天銀行との口座連携による「マネーブリッジ」や楽天ポイントの活用など、楽天経済圏のさまざまなサービスと連携できる点も魅力。
外為ファイネスト
1999年に設立された外為ファイネスト株式会社が運営する、金融庁登録の国内FX会社。2009年に世界各国で金融サービスを提供する香港の企業「Hantec(ハンテック)」グループの一員となり、FX事業を開始。グローバルなネットワークや技術基盤が強み。また、NDD方式を採用しており、約定力の高さに定評がある。スキャルピング公認。
アヴァトレード・ジャパン
世界各地でオンライン金融取引サービスを展開するAva Trade Groupの日本法人。2007年に設立され、2011年よりMT4の提供を開始。2017年には独自の自動売買サービス「AMMA(Ava MT4/MT5 Multi Agent)」を導入。運用戦略を選択するだけで利用できる、VPS不要の自動売買システムを提供している。また、NDD方式を採用し、取引の透明性が高い。
比較項目
以下の6つの項目を比較していきたいと思います。
- 通貨ペア数
- スプレッド(ドル円)
- 取引手数料
- ストップレベル(ドル円)
- 最大発注数量
- 取引方式
これらの項目は業者ごとに差があり、それぞれの業者の特色が出やすいため、比較項目としてピックアップしました。なお、取引単位(最小取引単位)については、いずれのMT4業者も1000通貨(0.01ロット)で共通しているため、比較対象から除外しております。
通貨ペア数
| FXTF | 楽天証券 | 外為ファイネスト | アヴァトレード |
| 30通貨ペア | 24通貨ペア | 29通貨ペア | 53通貨ペア |
(2026年7月27日現在)
アヴァトレードの53通貨ペアが最も多いという結果になりました。通貨ペア数が多いほどマイナー通貨や高金利通貨にも投資しやすく、相場状況によって、取引対象を切り替えられるなど、取引の選択肢が広がります。一方、ドル円などの主要通貨しか取引をしない人や初心者の人にとっては、24~30通貨ペアでも十分であり、通貨ペア数の重要度はそこまで高くありません。自分が取引したい通貨ペアを取り扱っているか確かめることが最も重要です。
スプレッド(ドル円)
| FXTF | 楽天証券 | 外為ファイネスト | アヴァトレード |
| 0pips | 0.5pips | 変動制 (参考値0.4±0.2pips) | 変動制 (参考値:1.3pips) |
(2026年7月27日現在)
ドル円のスプレッドは上の表のようになりました。FXTFと楽天証券は原則固定スプレッドを採用している一方、外為ファイネストとアヴァトレードは変動スプレッド制を採用しています。変動スプレッド制を採用している2社の通常時におけるスプレッドは、筆者が実際にMT4上で確認したところ、外為ファイネストは0.4前後を中心に細かく変動し、アヴァトレードでは1.3でほぼ固定でした。FXTFについてはゼロスプレッドを導入しているので、スプレッドは0になりますが、別途取引手数料がかかるので、それを含めて考える必要があります。詳しくは次の項目で説明します。
※上の数値はあくまで基準値であり、流動性の低い朝型の時間帯や指標発表などにおける相場急変時にはスプレッドが大きく拡大する可能性があるのでご注意ください。
取引手数料
| FXTF | 楽天証券 | 外為ファイネスト | アヴァトレード |
| 建玉連動手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
(2026年7月27日現在)
FXTFにのみ取引手数料がかかります。FXTFは建玉連動手数料を導入しており、これは、「建てたポジション数量に応じて手数料がかかる」というものです。FXTFはスプレッドが0ですが、一定の数量を超えると取引手数料が発生し、スプレッドと同じように取引コストとして作用します。下の表はFXTFの資料を元にドル円の取引手数料とその実質スプレッドなどをまとめたものです。
| USD/JPY | 建玉数量合計 | 最低必要証拠金 | 取引手数料 | 実質スプレッド |
| ランク1 | ~10,000通貨 (~0.1Lot) | 約6.4万円 | 無料 | 0pips |
| ランク2 | ~250,000通貨 (~2.5Lot) | 約160万円 | 400円/Lot | 0.4pips |
| ランク3 | ~2,000,000通貨 (~20Lot) | 約1280万円 | 1000円/Lot | 1.0pips |
| ランク4 | ~5,000,000通貨 (~50Lot) | 約3200万円 | 1400円/Lot | 1.4pips |
| ランク5 | ~10,000,000通貨 (~100Lot) | 約6400万円 | 1800円/Lot | 1.8pips |
| ランク6 | 10,000,001通貨~ (100.01Lot~) | 6400万円以上 | 2000円/Lot | 2.0pips |
※最低必要証拠金…レバレッジ25倍、1ドル160円で計算した場合の各ランク上限の建玉数量に必要な最低証拠金。
(2026年7月27日現在)
建玉数量が0.1Lotまでは取引にかかる手数料は完全に無料ですが、それ以上の数量になると取引手数料が発生し、建玉数量が増えるほど実質的な取引コストも上昇します。FXTFの取引手数料から算出した実質スプレッドはその他の業者におけるスプレッドと同じ基準で比較できるため、取引コストを比較する際の目安となります。
ストップレベル(ドル円)
| FXTF | 楽天証券 | 外為ファイネスト | アヴァトレード |
| 5pips | 0pips | 0pips | 2pips |
(2026年7月27日現在)
ストップレベルとは指値又は逆指値を設定する際に、現在価格から最低限離さなければならない値幅のことで、この値幅より小さいと指値・逆指値の注文が通りません。楽天証券と外為ファイネストはストップレベルが0であるため、現在価格の近くでエントリー又は決済の注文を仕込むことができ、自由度の高い取引が可能です。一方、FXTFとアヴァトレードはストップレベルに制限があり、指値で細かい値幅を狙うような取引では制約を受けやすく、ストップレベルが0の業者と比べると取引の自由度は低くなりります。
最大取引数量(ドル円)
| FXTF | 楽天証券 | 外為ファイネスト | アヴァトレード |
| 1000万通貨 (100Lot) 約6400万円 | 200万通貨 (20Lot) 約1280万円 | 1000万通貨 (100Lot) 約6400万円 | 1000万通貨 (100Lot) 約6400万円 |
※最大取引数量の目安となる証拠金はレバレッジ25倍、1ドル160円で計算。
(2026年7月27日現在)
最大取引数量は1回の注文で発注できる取引数量(ロット数)の上限のことで、最大取引数量が大きいほど1度に多くの数量を発注できるため、大口取引や高額資金で運用するトレーダーに有利となります。(※2026年7月27日よりアヴァトレードの最大取引数量が250ロット→100ロットに変更されました。)
注文方式
| FXTF | 楽天証券 | 外為ファイネスト | アヴァトレード |
| DD方式 | DD方式 | NDD方式 | NDD方式 |
(2026年7月27日現在)
DD方式はディーリングデスクの略でFX業者がトレーダーからの注文を一旦処理し、市場に流すかどうかを決めます。一方、NDD方式はノーディーリングデスクの略でFX業者は注文をそのまま市場に流す仲介者の役割をします。そのため、NDD方式では市場の流動性や相場状況を反映させてスプレッドを変動制にする必要がありますが、DD方式では業者が一度注文の受け皿になるため、原則固定スプレッドを提供できます。また、NDD方式では業者を仲介しないことから、透明性の高い取引ができると言われており、一般的に約定力もDD方式に比べて高い傾向があります。一方、DD方式では一度業者を仲介するため、約定力が一般的に低く、特に値動きが激しい時間帯などは約定拒否(リクウォート)が発生する可能性が高くなります。
まとめ
いかがだったでしょうか。国内MT4業者にはそれぞれの特色があり、どの業者にもメリットデメリットがあります。すべての面において優れている業者はありません。だからこそ今の自分にあった業者選びをすることが重要になります。
私なりにトレード経験や取引資金、スプレッドなどを考慮した業者選びの基準は以下の通りです。
MT4トレード初心者 → FXTF、楽天証券
これら2つの業者は、どちらも低水準のスプレッド(FXTFは実質スプレッド)を原則固定で提供しており、取引コストを抑えながらトレードをすることができるので、初めてMT4に挑戦する方におすすめです。どちらを選ぶべきか迷う場合は、以下の基準を参考にしてみてください。
- ストップレベル0でより自由度の高い取引を求める方 → 楽天証券
- ログインの手間なく快適に利用したい方 → FXTF
※楽天証券は2026年2月末よりセキュリティ強化に伴い、毎週新しいパスワードを発行し、再ログインする必要があります。
取引資金が1280万円以上あるMT4トレード中上級者 → 外為ファイネスト
外為ファイネストは最大取引数量とスプレッドのバランスが良く、また、NDD方式による透明性の高い取引環境が魅力のFX業者です。1280万円以上という基準は、FXTFよりも取引コストが抑えられ、かつ楽天証券の最大取引数量を超える取引に対応できるようになるためです。自分なりの取引手法が確立し、取引資金が増えてきた方におすすめの口座です。
